なんで辞めたくてもやめれないのか?:ABC分析で何がいけないのかを知る方法ABC分析:
ABC分析とは、主に行動療法や認知行動療法の分野で使われます。人の一連の行動を3つに分類して、何が原因でそれがどうなってとある行動に繋がったのかを調べていく為に使う行動の分析方法の一つです。 具体的には以下を見て下さい: Antecedents : 先行刺激 ⇒「どんな時に」 Behavior : 行動 ⇒「どんな,適切or問題,行動が起きて」 Consequences : 結果事象 ⇒「その結果どうなったか」 家事で忙しいお母さんの近くで、お菓子が欲しくてダダこねる子供がいるとします。お母さんは最初は「夕飯前だから我慢しなさい」と叱るけど、子供はそれでもまだお菓子が欲しいとねだります。お母さんは負けてしまい、子供に仕方なくお菓子をあげてしまいました。 これをABC分析で分析してみますと、次の通りになります。 A:子供がお菓子を欲しい時に B:お菓子が欲しいと母親にダダこねる C:その結果、子供はお菓子をGetする この経験から、今後は子供はお菓子が欲しければダダこねればいいと思ってしまいます。 それを阻止するために母親は子供がダダこねてもお菓子をあげないようにすればいいのです。そうしなければドンドン子供は調子に乗っていくでしょう。 言うこと聞かない!落ち着きない! 男の子のしつけに悩んだら読む本 人が繰り返し行う行動の背景には、その人にとって何らかの『メリット』があるはずです。上記の場合はダダこねることで欲しいものが入るということでしたが、アルコール依存症の人も実はこの原理が働いています。 アルコールを飲む事で嫌な事を忘れることが出来ますが、その代わりに飲みすぎて身体を壊したり、お金を使いすぎたりします。そんな結果になっても、まだアルコールを飲み続けます。はたから見たらなんで悪い結果になっているにもかかわらずアルコールを飲み続けるのかと思われますが、本人にとっての最大のメリットは『嫌な事を忘れられる』事なので、身体を壊そうが貧乏になろうが、『嫌な事を忘れられるメリット』に大きな価値をおいているから辞められないのです。 人の行動は実は結構パターンに分けることが出来ます。もしどうしてもうまくいかない事があったら、何がその問題を継続させているのかをこんな感じで分析してみるといいでしょう。 |
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